その時、iPhoneの液晶には21:42と表示されていた。ここまで話して、ようやく物語の背景が見えてきた気がしていた。「こうして王妃の生まれ故郷への航海が始まった。乗っていた船は最新型で、とても快適だ...

｢さて、これから一気に10年歳月が流れる。王妃とそれを取り巻く環境も大きく変わる。｣美穂が戻ってくると僕は話を再開した。｢10年経つと王子も颯太よりちょっと上くらいの年齢になるわよね。王妃はアラフォー...

成り行き上、美穂に物語の続きを話さなければならなくなったので、僕は途方に暮れていた。さてどうしよう？まずは昨日見た夢の前説、背景となる物語が必要だった。その時、iPhoneの液晶には20:20と表示さ...

久しぶりにやんちゃな王子の夢を見て、僕は少なからず驚いた。物語は兄とのエピソードで終わりだと思っていたがどうやらまだ続きがあったらしい。夢で見たストーリーの背景に一体何があるのか？僕は仕事中に同僚の呼...

その夜、僕は久しぶりにやんちゃな王子の夢を見た。それはアリゼがちょうど、島の監視員の仕事に就いて兄との再開を果たした頃の話だった。 アリゼは思いがけず兄との再開を果たした後も、島で海の監視員の仕事を続...

時間はすでに17時を過ぎていたが、母と妻の美穂の話は尽きる事がなかった。僕からすれば、どうでもいい話を延々と続けている。颯汰はお菓子をたくさん食べて、お小遣いも貰って初めのうちはご機嫌だったがいい加減...

柴犬です🐶、こんにちは。やんちゃな王子の物語が外伝までようやく終わり、ホッとしています。ご一読いただいた皆様、最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。(_ _)それにしても疲れました.....

僕は食事はそこそこに、浴室へ向かいながら物語の締めくくりを思い描いていた。それは偉大なる豪商、イルファンのその後の命運についてだ。 目を開くと、そこには見知らぬ萱葺き屋根の天井があった。さっきまで弟の...

電話をかけると、意外な事に2.3コールであっさりと兄の声が聞こえた。｢よう、シュン。久しぶりだな。どうしたんだ？何かあったのか？｣｢何かあったのかじゃないよ。さっき、母さんから留守電が入っていた。マサ...