小説 | ページ 5 | ねじまき柴犬のドッグブレス

小説

2023年

ハートに火を点けて 後書きのようなもの 2023/6/26

柴犬です。こんばんは。ようやく長編小説を書き終えたので偉そーですが、後書きのような物を書かせていただきます。(_ _)とりあえず書き終わってようやく解放されたという感じがしてます。なにしろ小説を書いている間は、毎日変な夢ばかり見て、まともに...
2023年

ピース(断片)を探して(最終章)

「うーん、口で説明するのはなかなか難しいわね...。できるかどうかわからないけど試してみるわ。」そう言ってから、彼女は軽く深呼吸をしてゆっくりと僕の手に自分の手を重ねた。小さいけれどとても柔らかく、温かい手が僕の手を包んだ。そして目をつぶっ...
2023年

ピース(断片)を探して(中編2)

乗降客の多い駅に着いたとき、たくさんの人が移動する音とドアから入ってきた寒気で、突然、僕は半覚醒状態から目覚めさせられた。自分が何処にいて何をしていたのか分からなくなっていた。なんとか意識を現実になじませようと、手を何度か開いたり閉じたりし...
2023年

ピース(断片)を探して(中編1)

古ぼけた木材の木目が見える、はっきりと。それはどうやら下駄箱で、僕の名前があるような気がする。湿った木と汗の匂い、3月の冷たい雨が鉄筋の校舎に降り注ぎ、音にならない優しい雨音が聞こえる。遊び疲れたはずの子供達は、なおにぎやかに廊下を駆けてゆ...
2023年

ピース(断片)を探して(前編)

これは僕が学生の頃に書いた小説を手直ししたものです。そのため、今の時代にそぐわない表現が多少出てきますが、ご了承ください。(^_^;)夜の地下鉄というのは、2重の闇に覆われている。トンネルの中は闇。電車が地上に出ても、ネオンサインや天気の良...
2023年

短編小説-カカ男の憂鬱-

ちょっと時期が早いですがバレンタインデー向けに以前に書いた小説です。溶かされて型に入れられるチョコレートになった気分でお読みください。(笑)
2023年

短編小説-雪壁のルール-(後編)

ある日、シナプスは意を決したように雪壁を上方に向かって掘り始めた。ある程度掘り進めた所で、ついに雪壁は砕け散り視界が開けた。そこには満天の星空があった。辺り一面には深く雪が降り積もっていたが、誰もそこを歩いた形跡はなかった。水蒸気の結晶が、万華鏡を覗き込んだ時のようにきらきらと空気中を漂い、遠くに湯煙が立っているのが見えた。
2023年

短編小説-雪壁のルール-(前編)

「全ての物事の基本は道なんだ。道とは人として踏み行うべきもの、道理だ。道がなくては目的地には到達できない。君は今まで道を作るということがどういうことか、考えたことがあるかい?」シンは黙って首を振った。
2023年

夢日記-鉄砲水-

僕は何かの理由で一人旅をしていて、まわりを山に囲まれた盆地のような所にある小さな町のホテルに泊まっていた。そのホテルは湖水の透明度が高い事で知られている湖に面していて、ロビーからはその全体像を見ることができた。というのは、そのホテルが町の風景に似合わない近未来的な構造をしていて、高層ビルと言っていい程の建物の外壁は全て硬質ガラスで作られていたからだ。
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