小説 | ページ 5 | ねじまき柴犬のドッグブレス

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2023年

ハートに火を点けて 13 2030/2/9 脱出

・2030年2月9日(土) 脱出 「ここに外に繋がる扉があります。そこから脱出しましょう。」「そこにキドの分霊箱もある。」「そうです。間違いありません。」彼はそう言って指をパチンと鳴らした。人気のない...
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ハートに火を点けて 12 2030/2/9 覚醒

・2030年2月9日(土) 覚醒 「ラクダさん、お待たせしました。」暗闇の中、聞こえてきたのは、ヒラヤマの声だった。彼はペンライトを照らしながら、僕の方へ音を立てないように近づいてきた。ベルボーイの格...
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ハートに火を点けて 11 20XX/X/X サキ再び

・20XX/X/X 気がつくと目の前には青空が広がり、誰かが寝転がっている僕の顔をのぞき込んでいた。「遅くなってごめん、ラクダ。ここの、セキュリティが、超厳しくなってて、な、なかなか来られなかったんだ...
2023年

ハートに火を点けて 10 2030/2/8 絶望

・2030年2月8日(金) それからの2週間は、監禁され一歩も部屋から出る事を許されなかった。実際にされた事はなかったが、留置所に拘留されると、こういう気持ちになるのではないかと思った。 食事は1日に...
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ハートに火を点けて 9 2030/1/26 狂気

・2030年1月26日(土) 翌日早々に、僕は至急キドに会いたいので連絡を取って欲しいとフロントに伝えた。フロントの女性からは、いつもようにとても感じの良い笑顔で「スケジュールを確認しますので部屋でお...
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ハートに火を点けて 8 20XX/X/X 人生の夕暮れ

・20XX年X月X日(?) その日、僕は久しぶりにサキの夢を見た。いや本当に夢だったのだろうか?今となっては自信がない。 再び僕は大学の屋上いた。この前の夢の続きのようにも思えたが、屋上には以前の寂れ...
2023年

ハートに火を点けて 7 2030/1/25 謎のメッセージ

・2030年1月25日(金) 今日で当初の契約期間である2週間が終わろうとしていた。明日、キドに伝えるつもりでいたが、僕はすでに1週間延長しようと決めていた。ハローワークに行くのはまだ先でよかったし、...
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ハートに火を点けて 6 2030/1/22 喫煙ライフ

・2030年1月22日(火) この施設に来てから早くも10日余りが過ぎた。 キドの言った通り、ここでの生活に一切不自由は無かった。まず建物内の食堂では無料で食事ができた。朝食はバイキング形式、昼夜は日...
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ハートに火を点けて 5 2030/1/10 PM 転機

・2030年1月10日(木) PM 建物の中に入ると、すぐにフロントらしきものがあり、ベルボーイのような人間が待機をしていた。僕と男が入るとみな無言でお辞儀をした。まるで高級なビジネスホテルのような雰...
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ハートに火を点けて 4 2030/1/10 フレディ

・2030年1月10日(木) 解雇通知を受けてから3日後に僕は失業給付金の申請のため、地元のハローワークまで行った。コロナ渦が収束し世界経済もようやく回復の兆しが見え始めてはいたが、ハローワークは相変...
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