2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 9-真実- iPhoneの液晶には23:05と表示されていた。美穂からメッセージが来ていなかったので、まだ帰ってくるまでには時間がかかりそうだった。僕は、まだシャワーも浴びていないことに気がついたので、急いで浴室へ向かった。そして、気がつくと無意識のう... 2023.08.18 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 8-終結- 「それからアリゼは黒船の船長、つまり本当の兄さんと商売の島の役場で話をした後、夜になってあまり人に知られていない海岸の岩場に行って話をした。初めは二人とも戸惑っていたんだけど、お城での昔話、王宮の庭でのバーベキューの話や、馬車に乗って遠くま... 2023.08.18 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 7-兄との再開- 「さて、これから一気に10年後の月日が流れる。いよいよお話も終盤だ。アリゼは18才になり島の役場のような所につとめるようになっていた。」「それはいわゆる島のコウムインみたいなもの?どんなお仕事をしていたの?」「海の警察みたいなお仕事だったん... 2023.08.16 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 6-ルイカ- 「さて、いよいよ、島での新しい生活が始まるよ。これからは少し大人になったアリゼの物語だ。島に着くとバハリはアリゼに商売で仕入れたたくさんの荷物を持たせて、バハリの家まで連れて行ったんだ。家はとても山深いところにあって、炎天下の中、延々と歩い... 2023.08.13 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 5-過去との決別- その時、iPhoneの液晶には21:35と表示されていた。さすがに颯太はあくびをしたりして眠そうだったが、僕は颯太に「続きは明日にしよう」と言う気持ちにはどうしてもなれなかった。それは作り手の僕自身がいつの間にか、この物語の虜になっていたか... 2023.08.06 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 4-船長との出会い- 「パパ、そこまで話して終わりはないよ。続きが気になって眠れないよ。全然眠くないから、続きを聞かせて。」颯太がそう言ったので、僕も「さて、これからどうしよう?」と思いながらも話を続けることにした。「お城の人達が王子がいなくなったのに気づいたの... 2023.08.05 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 3-王子の逃亡- そこまで話をしたところで、僕のiPhoneの着信音が鳴った。画面を見ると美穂からの電話だった。僕は颯太に「ママから電話なんだ、ちょっと待っててね。」と言って話を中断して部屋の外に出た。「もしもし、美穂だけど、もう家に帰ってきてるわよね?颯ち... 2023.07.30 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 2-王の追放- 「昔々、遠くて広い海を渡った所にそれはそれは小さな王国があったんだ。お城は大きくて立派だったんだけどその国の土地は、お城のてっぺんから見下ろすと国境が四方に見渡せるくらいの広さしかなかったんだ。」僕は、ストーリを思い浮かべながらたどたどしく... 2023.07.29 2023年小説
2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 1-颯太(そうた)- 「ねえ、パパ、今日はどうしても眠れないんだよ。何かお話をして。」突然、颯太にそう言われて僕は困惑した。最近、颯太は典型的なママっ子で妻にべったりだったから僕は二人っきりで会話らしい会話をしたことがなかったからだ。しかもいつもは一人になると部... 2023.07.25 2023年小説
2023年 幸せとは一時保留の連続? ともかく暑い休日。こんな暑い日にわざわざ混み合うところに出かける人の気が知れない。あくまでも主観なので、気を悪くしないで欲しいがこういう日は、クーラーの効いた部屋で何でもないような事をするに限ると思う。部屋の片付けとか掃除をしているのが一番... 2023.07.17 2023年エッセイ