2023年 | ねじまき柴犬のドッグブレス

2023年

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2023年

王妃のための失われた王国14-君、僕を忘れようとも-

タフラは島に帰ると、アリゼの家に行き事情を説明した。アリゼはタフラに礼を言い、プロムスから貰った桐の箱を受け取った。中身は気になったが、ネネの死を受け入れることで精一杯だったので、とりあえず開封はせず放置しておいた。 翌日、ネネの葬儀が行わ...
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王妃のための失われた王国13-旅の終結-

日が暮れてからアリゼはようやく砂浜から立ち上がることができた。家に帰るとクハニと呼ばれる島の神を司る者が、ネネのために読経を唱えているところだった。アリゼの顔を見るとバハリは無言で指を差し、座れと指示をした。祭壇には幾つもの蝋燭が灯され、生...
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王妃のための失われた王国12-王妃からの招待、祖母の死-

王妃がアリゼの島に行った後から、話は再開する。アリゼは島の近海に停泊していた謎の黒船から、石炭に代わる燃料として薪の調達を頼まれていた。不審な頼み事とは思いながらも薪を提供し、予想外の報酬を貰っていた。そして薪に不足があったため追加分として...
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王妃のための失われた王国11-颯太との秘密-

玄関のドアが開く音で目が覚めた。冬物の洋服を買いに行っていた美穂と颯太が帰ってきたようだった。何も書くことが思い浮かばずに机に向かっているうちに、僕はいつの間にかうたた寝をしていたようだ。iPhoneの液晶を見るとすでに14時を過ぎていた。...
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王妃のための失われた王国10-解放の呪文-

家に着いたのは9時過ぎだったが、美穂は驚いた表情で僕を出迎えた。「どうしたの、その怪我!大丈夫?顔色も凄く悪いわよ。」「うん、ちょっと疲れてたのかな?躓いて転んじゃってね。もう年かな、ははは。」僕は美穂に心配をかけないように努めて明るく言っ...
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王妃のための失われた王国9-奇跡の時間-

「まあ座れよ。本当によく来てくれたね。まずは乾杯しよう。」そう言ってアリゼは僕に木を丸く削って作った器に白濁色の酒を注いで渡してくれた。「これは例のお酒かな?」「そうだよ。バハリが作った自家製の酒だ。といっても実際は君が考えたものだけどね。...
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王妃のための失われた王国8-アリゼのお誘い-

美穂に王妃の物語を話してから、僕は自分が何故、それを書こうとしていたのか考え込むようになっていた。そして悩んだ末、この物語についてはしばらくの間、凍結することにした。美穂もそんな僕の様子を感じ取ったのか、あれから物語の続きを聞きたいとは言い...
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王妃のための失われた王国7-王妃の旅と方程式-

「こうして王妃は以前の国王との思いがけず再会を果たした。そして死んでしまったと思っていた息子達がまだ生きていることを知り、どうしても会いたくなってしまったんだ。」 「んー今更会ってどうするのかしら?それぞれに家族がいて新しい暮らしをしている...
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王妃のための失われた王国6-前王との再会-

その時、iPhoneの液晶には21:42と表示されていた。ここまで話して、ようやく物語の背景が見えてきた気がしていた。「こうして王妃の生まれ故郷への航海が始まった。乗っていた船は最新型で、とても快適だった。大波が来ても揺れが少ないように設計...
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王妃のための失われた王国5-王妃の苛立ち-

「さて、これから一気に10年歳月が流れる。王妃とそれを取り巻く環境も大きく変わる。」美穂が戻ってくると僕は話を再開した。「10年経つと王子も颯太よりちょっと上くらいの年齢になるわよね。王妃はアラフォーに差し掛かったくらいかしら。」「大体、そ...
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