1人 カラータイマー 独身 HSP | ねじまき柴犬のドッグブレス

1人になりタイマー

2023年
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昨日、ブログにコメントが入っている夢を見た。内容は「いつまで1人でいるんですか?」というものだった。初めてのコメントだっだし、僕が離婚して独り身だと理解してくれているなら結構読み込んでくれているんだなと思って嬉しかった反面、痛いなとは思った。そしてどういう答えを返そうかなと思って悩んでいるうちに目が覚めた。こんな夢を見たのも最近ブログのネタばかり考えているからかもしれない。

それと母の生前、介護に行っているときに「ずっと1人で暮らしていくの?早く良いお相手見つけないと。」と毎回のように言われていたから、そのことも影響して夢に出てきたのかもしれない。

いつも母には「それは良い出会いがあれば考えるけど、そういう機会もないし当分はこのままでしょう。ひょっとすると一生独りかもね。」と軽く返していたが、内心は毎回聞かれる事にかなりうんざりしていた。正確に言うと、相手が見つからないだけではなく、僕は結局誰かと暮らすことのできない人間じゃないかと思っている。離婚して、その後、別の相手と同棲もしたけれど喧嘩別れをしてしまったこともあり、つくづくそう思うようになった。

僕の場合は体内にタイマーみたいなものがあって、人と会って長時間話をしていると急に疲れて1人になりたくなる傾向がある。特に大人数の集まりは苦手だ。変な話だけどトイレに行きたくなるような、生理現象と似たような感じだ。そうなると会話に参加するどころではなくなり、周りの空気を考える余裕もなく突然、ふらっと帰ってしまったりする。だから、会社での飲み会は後で気まずくならないように極力断るようにしていた。

誰しも1人になりたいときはあるかもしれないけど、僕の場合はそういうタイミングや時間が一般的な人より極端に多くて長い気がする。今更だけど、HSP(※注は下記)ではないかと思って調べてみた。確かに傾向としては似ているものがあった。また僕は基本的に会話を楽しむという事が苦手だ。仕事みたいに話すことが決まっている時は、事前に段取りを決めておけるからスラスラと話が出来る。ポイントで冗談まで自然に言えたりする。でも雑談になると急に何を話したら良いか解らなくなる。これはHSPというより発達障害の部類に入るかもしれない。

※注 HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、「敏感すぎる人」や「とても繊細な人」と訳されています。少しの刺激でも強く反応してしまう「感受性のするどい人」のことを称しています。HSPの「感受性の鋭さ」は、生まれ持った「気質」であり、生涯変わらないものであること。性格によるものではなく、努力して改善すべき弱点ではないことだそうです。

この傾向は程度の差こそあれ、家族や友人に対しても、同じだった。妻と初めて暮らし始めた時は、夕食の後、急に会話に詰まってタイマーが鳴り出し、夜中でも1人で散歩に出ることがよくあった。最初のうちは浮気しているんじゃないかと不信に思われていた気もするが、そのうちに僕の性格が解ってきたらしく疑いは晴れたようだったけど。今考えれば、よく13年も結婚生活が続いたなと思う。もちろん、別れた原因はこの事だけではないのだけれど。

またおかしな例えかもしれないが、地球上では、自分は3分間しか活動できないウルトラマンのようだと思った。ただウルトラマンは最後にスペシューム光線で怪獣を倒してかっこよく去っていくけど、僕の場合はそうではなく、カラータイマーが鳴るとただ無口になり、ぐったりとして帰って行く。

それでも矛盾しているようだけど、僕もずっと1人でいる事が好きなわけではない。散歩に行って公園で家族連れが遊んでいるのを見ると未だに心が痛んだりする。一緒に暮らす家族がいたら、僕も変われたんじゃないかと思う事もある。僕は「ピース(断片)を探して」という小説で書きたかったのは1人でいても空間や意識がこの世界のどこかで繋がっている、だから孤独ではないんだという世界観だ。それはいわば現実にはできなかった事の代替えとして書いていたものだ。人間の気質というのを変えていくのは難しい。だからおそらく僕はこれからも小説やエッセイの中に代替えになるものを探していくしかないかもしれないが、そういう生き方もありだろう。何より、これからはバーチャルでも良いのでもっと一人でも楽しめることを探していきたいと思う。

と言うわけでお母さん「ずっと1人で暮らしていくの?」という問いに対しては「当分はこのままでしょう。ひょっとすると一生そうかもね。」という回答のまま変わりません。でも僕も1人カラオケに行ってブログを書いたり、ジムで汗かいて美味しいビール飲んだりしています。たまには独身の友達同士で遊びに行ったりもして、それなりに楽しく生きていきますから心配しないでください。だからどうか安らかにお眠りください。

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