幸せとは一時保留の連続？

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ともかく暑い休日。
こんな暑い日にわざわざ混み合うところに出かける人の気が知れない。あくまでも主観なので、気を悪くしないで欲しいがこういう日は、クーラーの効いた部屋で何でもないような事をするに限ると思う。

部屋の片付けとか掃除をしているのが一番良い。Amazonの空箱や雑誌を縛ったり、メモ書きにでも使おうと思って、いつの間にか溜まっていた処方箋をまとめて捨てたりする。掃除や片付けの良い所は、なんといってもその後に気持ちが整う事だ。

その時だけは、いい年して独り身である事や白髪が増えていてショックだった事や、文才が無いやとガッカリした事だとかを一時的に忘れて頭を真っ白にする事ができる。そしてそんな自分はやっぱり普通の感性を持った人間なんだなと改めて思う。

ところで暑さの話に戻るが、何しろ夕方になってもまだ暑いから散歩に行く気もしない。その代わりといっては何だが、休日はジムのプールに行って1時間くらい泳いでいる。僕の通っているジムには、比較的年配の方が1人で来ている率が高い。おそらく、すでに仕事をリタイアされているような年齢の方が老々男女でおいでになっている。もっとも、これは僕がジムに行く時間帯が影響しているかもしれない。土日の夕方の5時頃というのは、そういう方が自然と多くなってもおかしくはない。

という僕も決して若いとは言えない年齢だが、職場では自分より若い人がほとんどなので、真逆の状況に新鮮さを感じている。また、なんとなくだが多くの方が配偶者がおらず、ご家族とも同居していないような雰囲気を持っている。

そのため「失礼ですが、皆さんは今、何が楽しくて生きているんですか？」と聞きたくなる衝動に時々駆られる。

「この後、家に帰ってビール飲んでテレビ見て寝るだけだ。そんなの楽しいわけないだろう。」

勝手にそんな答えを想像してみるが、実際には個人差があって、そんなことを思っている人ばかりではないだろう。目から鱗が落ちるような老後の一人での楽しみ方がある事に気づかされるかもしれない。だからとても知りたくもあるが、失礼に当たるかもしれないし、何か侵してはならない領域のような気もするので実際に聞いたりはしない。

プールで約1時間くたくたになるまで泳ぎ続けてから、ジャグジーに入り15分くらいはダラダラする。それから用意してきたプロテインを飲んで、本格的にお風呂に入りに行く。お風呂は名目上は、熱海の温泉のお湯を使用しているそうだ。どうも嘘くさいが、それでも気持ちが良いので5分から10分くらいはどっぷりと湯船につかる。

風呂上がりに体重と血圧を測って適性値である事を確認して、ひと安心する。締めにマッサージチェアで15分程度くつろいでから、自転車で5分かけて家に帰る。スポーツドリンクを一気飲みして一息つく。ビールを飲みたい所だか、今は健康上の理由でやめている。

それから、スーパーで買ってきたご飯を食べて、気になっていたドラマを見たり、ネタがあればブログを書く。その頃には、今の自分の身の上が幸せとか不幸とかは、もう考えなくなっている。一時保留になり、いわば忘れている。

例えば家族がいたら、どれだけ混み合っていてもテーマパークに出かけたり、バーベキューに行ったりして帰りに渋滞に巻き込まれても楽しんでいるかもしれない。お互いの実家に行って孫の顔を見せに行って喜ばれたりして、親孝行をしているかもしれない。あるいは、一人だったとしてもこの時間にリスキリングをしたり株価の変動を睨みながら、次の投資先の検討もできたかもしれない。

それでも色々やっている事で、一時的に全てを忘れて保留にすることで、それなりに満たされている。

人によってはこれを逃避と言うのかもしれない。でもこういう時間がもし続いていくならば、それも一つの幸せの形なんだろうと思った。これは一般的には、お一人様論になるのかなと思わなくもないが。

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