バック・トゥ・ザ・フューチャー  マイケル・J・フォックス チキンレース | ねじまき柴犬のドッグブレス

チキンでもいいんじゃないかな…

2023年
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僕はたまに癇癪を起こしてしまうことがある。しかも何で怒っているのかよく分からないとよく言われた。もちろん僕なりの理由はあったけど、口下手なので大抵はうまく説明ができず黙ってしまうことが多かったので、理由もなく些細なことで怒っていると思われていたように思う。

大人になってからは、さすがに回数は減ってきたけどそれでも続いていた。おそらく妻と別れた原因の一つにもなっている。一緒に住んでいるから、どうしても物理的な距離を取ることが難しくてイライラを隠せず感情をコントロールできないことが多かった。妻にも「何で怒っているのかよく分からない」と同じ事をよく言われた。怒りが収まった後に謝罪もしたし、ちゃんと理由をと説明をしなきゃと話し合いをしたこともあったけど、やっぱり根本的な部分は解ってもらえなかった。原因は今思えば些細なことだったから、妻としてはなおさら納得できなかったのだろう。

話は変わるけど僕の中で怒りを抑えられなくなったときによく思い出すのがバック・トゥ・ザ・フューチャー Part2で4WDに乗ってマーティ(マイケル・J・フォックス)が彼女とキャンプへ出かけ、「お前は臆病者(チキン)か!」と挑発されてチキンレースをさせられそうになるが、とっさにレースをやめて衝突事故を免れることが出来たシーンだ。その事によってマーティは未来に起きる悲劇を避けることができた。

マーティは過去(未来?)でいざという時に自分の感情をコントロールできないと本当に大切なものを守ることができないということを学べたんだと思う。バック・トゥ・ザ・フューチャーは本当に見所が数え切れないほどあって、例えばチャック・ベリーのヒット曲『ジョニー・B.グッド』をハードロック調にアレンジし演奏したシーン(Part1)なんかは最高に格好良くて何回見ても飽きない映画の一つだけど、何度も見ているうちに、このチキンレースが僕の中で一番印象に残るようになってきた。

僕はいつも何かの理由で怒りがこみ上げてくると、あのシーンを思い出すようにしている。そして数秒間(一般的には6秒間と言われている)怒りをやり過ごすと、その後平常心を保っていつもの自分を取り戻すことができる。完全じゃないけど、以前よりは自制心が働くようになってきた。映画みたいに過去からやり直せたらなぁと思うけど、それは考えても仕方がない。本当に許せない言動とか行動って実際には、きっとそんなに多いことじゃない。だからその時以外はチキンでもいいんじゃないかな。なかなか難しいことだけど、そうなれるよう努力しようと思う。

※最後にパーキンソン病で闘病中のマイケル・J・フォックス様へ感動と人生の教訓を与えていただいた敬意と感謝の気持ちをお送りしたいと思います。そして再び復帰される日がくることを心から願っております。

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