2023年 ハートに火を点けて 6 2030/1/22 喫煙ライフ ・2030年1月22日(火)この施設に来てから早くも10日余りが過ぎた。キドの言った通り、ここでの生活に一切不自由は無かった。まず建物内の食堂では無料で食事ができた。朝食はバイキング形式、昼夜は日替わ... 2023.05.21 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 5 2030/1/10 PM 転機 ・2030年1月10日(木) PM建物の中に入ると、すぐにフロントらしきものがあり、ベルボーイのような人間が待機をしていた。僕と男が入るとみな無言でお辞儀をした。まるで高級なビジネスホテルのような雰囲... 2023.05.14 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 4 2030/1/10 フレディ ・2030年1月10日(木)解雇通知を受けてから3日後に僕は失業給付金の申請のため、地元のハローワークまで行った。コロナ渦が収束し世界経済もようやく回復の兆しが見え始めてはいたが、ハローワークは相変わ... 2023.05.13 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 3 2015年 秋 サキ ・2015年 秋解雇通知を受けた日の夜、僕がまだ大学に通っていた頃の夢を見た。かれこれ15年も前の事になる。僕は授業をサボって屋上でiPhoneで音楽を聴きながら煙草を吸っていた。仰向けに寝そべって吸... 2023.05.09 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 2 2030/1/7 失業 ・2030年1月7日(月)正月休みが明けてから、すぐに会社から呼び出しがあった。呼ばれた理由はなんとなく想像ができていた。人事部の応接室に行くと案の定、部長の段田がいつものアルマーニのスーツを着て待っ... 2023.05.04 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 1 2029/12/28 痛恨のミス ・2029年12月28日(金) 「さあ、ボッと燃やしてしまおうぜ、タダノ君。時間はまだ十分にある。」僕の中に残っていた、まだやんちゃだった頃の僕が語りかける。その声に押されてオイルライターのカバーを押... 2023.05.04 2023年小説
2023年 ピース(断片)を探して(最終章) 「うーん、口で説明するのはなかなか難しいわね...。できるかどうかわからないけど試してみるわ。」そう言ってから、彼女は軽く深呼吸をしてゆっくりと僕の手に自分の手を重ねた。小さいけれどとても柔らかく、温... 2023.02.26 2023年小説
2023年 ピース(断片)を探して(中編2) 乗降客の多い駅に着いたとき、たくさんの人が移動する音とドアから入ってきた寒気で、突然、僕は半覚醒状態から目覚めさせられた。自分が何処にいて何をしていたのか分からなくなっていた。なんとか意識を現実になじ... 2023.02.25 2023年小説
2023年 ピース(断片)を探して(中編1) 古ぼけた木材の木目が見える、はっきりと。それはどうやら下駄箱で、僕の名前があるような気がする。湿った木と汗の匂い、3月の冷たい雨が鉄筋の校舎に降り注ぎ、音にならない優しい雨音が聞こえる。遊び疲れたはず... 2023.02.23 2023年小説
2023年 ピース(断片)を探して(前編) これは僕が学生の頃に書いた小説を手直ししたものです。そのため、今の時代にそぐわない表現が多少出てきますが、ご了承ください。(^_^;)夜の地下鉄というのは、2重の闇に覆われている。トンネルの中は闇。電... 2023.02.23 2023年小説