ちょっと恥ずかしくて痛い話…。
当時の妻とそれぞれの友達の4人でカラオケボックスに行った時に、ガラ携で撮っていた動画を見ることが出来た。作成日がなんと2004年だったから約20年前の貴重な動画だ。前のPCに保存していた物を移行していたからそれを今のPCにダメ元で移行したら、実にあっさりと見ることが出来た。
動画を見て初めに思ったことは、元妻はこんな風に笑う人だったんだっていう事。僕の中では別れる数年前の気難しい顔のイメージが強くなりすぎていて、もうとっくに忘れていた笑顔だった。動画の中の彼女はリラックスして心底はしゃいで楽しんでいるように見えた。
また僕も同じくらいはしゃいでいた。確かに結婚したばかりで仕事も慣れてきた頃だったから精神的には安定していた時期だった。それでも色々あって人生に疲れてしまって枯れてしまっていたと思っていたのに全然、そんなことはなかった。みんな結構酔っ払っていたし「馬っ鹿じゃねーの!」っていうくらい誰の歌だろうとかまわず踊り続けてそれぞれ腹を抱えて大笑いしていた。
それを見て感じたのは懐かしさよりも驚きの方だった。自分でも忘れていた、想像もしていなかったくらい弾けている自分や彼女の姿を見た気がした。記録に残るもの、特に動画というもののインパクトはすごいと思った。
そして人は変わっていくんだなっていうことも改めて実感した。ただもし僕が彼女を変えてしまったのなら本当に申し訳なかったと思うけど、別れた後の吹っ切れ方は僕とは全然違っていたので、おそらく今の僕なんかよりは全然パワフルに生きているんじゃないかと思う。むしろ変わってしまったのは僕の方かもしれないなとも思った。
おそらくその年代にしかできないはしゃぎ方や遊び方がある。たまに職場にいる30代くらいの独身の女性と話をしていて、この人と付き合えたら楽しいだろうかとか(おそらく恋愛対象とは思われないだろうけど)、勝手に想像してしまうことがある。でも、もう一度同じようなテンションで付き合う事なんてきっとできないだろうとこの動画を見て感じさせられた。
ただそれが悲しい事かっていうと、不思議とそうは思わなかった。これも不幸慣れしてしまったせいかもしれないが、こんなに楽しい時間を過ごしていた時期があったんだなと思うと嬉しさの方が先に立った。僅かに残っていた記憶が呼び起こされて、多少なりともエネルギーをもらえた気がした。
ところでカラオケではみんなでチェリーを歌っていたが、歌詞がハマり過ぎて痛くて笑った。
二度と戻れない、くすぐりあって転げた日。
きっと想像した以上に騒がしい未来が僕を待ってる。
さて待ってるかな?(^^;)当時の皆さん、今もお元気で過ごされている事を祈っております。(_ _)
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