2023年 やんちゃな王子のための失われた王国 1-颯太(そうた)- 「ねえ、パパ、今日はどうしても眠れないんだよ。何かお話をして。」突然、颯太にそう言われて僕は困惑した。最近、颯太は典型的なママっ子で妻にべったりだったから僕は二人っきりで会話らしい会話をしたことがなかったからだ。しかもいつもは一人になると部... 2023.07.25 2023年小説
2023年 幸せとは一時保留の連続? ともかく暑い休日。こんな暑い日にわざわざ混み合うところに出かける人の気が知れない。あくまでも主観なので、気を悪くしないで欲しいがこういう日は、クーラーの効いた部屋で何でもないような事をするに限ると思う。部屋の片付けとか掃除をしているのが一番... 2023.07.17 2023年エッセイ
2023年 想像力って 「仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が開いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけた事を考えるんじ... 2023.07.10 2023年エッセイ
2023年 小説とエッセイについて 柴犬です、こんばんは。久しぶりのエッセイですが、さてこれから何を書いたらいいのかと正直迷っているところです。最初にエッセイを書こうと思ったのは母の病気がきっかけで、誰にも言えそうもない感情を吐き出したかったからなのですが、直近で書いた「ハー... 2023.07.09 2023年エッセイ
2023年 ハートに火を点けて 後書きのようなもの 2023/6/26 柴犬です。こんばんは。ようやく長編小説を書き終えたので偉そーですが、後書きのような物を書かせていただきます。(_ _)とりあえず書き終わってようやく解放されたという感じがしてます。なにしろ小説を書いている間は、毎日変な夢ばかり見て、まともに... 2023.06.26 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 15 2030/4/7 エピローグ ・2030年4月7日(日)エピローグ4月になってから僕は久しぶりに新宿御苑に行った。しばらくの間、新宿方面に足を向けるのは怖くて避けていたが、初夏を感じさせる清々しい気候にも誘われ、何故だが急に行ってみたくなった。今、僕はハローワークでプロ... 2023.06.18 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 14 2030/2/9 終結 ・2030年2月9日(土) 終結施設から脱出した僕たちは暗い夜道をとぼとぼと歩き、ようやく歌舞伎町までたどり着いた。近くのコンビニでトイレを借り、体を温めるためホットコーヒーを買ったが、時計を見るとすでに夜中の3時過ぎだった。始発電車までは... 2023.06.15 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 13 2030/2/9 脱出 ・2030年2月9日(土) 脱出「ここに外に繋がる扉があります。そこから脱出しましょう。」「そこにキドの分霊箱もある。」「そうです。間違いありません。」彼はそう言って指をパチンと鳴らした。人気のない深夜の中庭にその音はやけに大きく鳴り響いた... 2023.06.12 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 12 2030/2/9 覚醒 ・2030年2月9日(土) 覚醒「ラクダさん、お待たせしました。」暗闇の中、聞こえてきたのは、ヒラヤマの声だった。彼はペンライトを照らしながら、僕の方へ音を立てないように近づいてきた。ベルボーイの格好はそのままだった。「お迎えに来ました。こ... 2023.06.11 2023年小説
2023年 ハートに火を点けて 11 20XX/X/X サキ再び ・20XX/X/X気がつくと目の前には青空が広がり、誰かが寝転がっている僕の顔をのぞき込んでいた。「遅くなってごめん、ラクダ。ここの、セキュリティが、超厳しくなってて、な、なかなか来られなかったんだ。」僕は驚いて飛び起きた。逆光になり初めは... 2023.06.05 2023年小説