ねじまき柴犬のドッグブレス -ぐるぐるとほわほわ- | ページ 12
2023年

地下鉄の謎

まだ学生の頃だから、大昔の話だけど僕は地下鉄で乗り過ごしてそのまま車庫まで行ってしまったことがあった。北千住から千代田線に乗って、終点の代々木上原で小田急線に乗り換えなきゃ行けなかったんだけど、寝過ごしてしまい降りることができなかった。
2023年

人生70~80%くらいの不幸

ずっと何かしらのエピソードについて書いていたけど母が死んでこの前葬儀が終わった。まだ悲しみが癒えてはいないけど、自分の人生の不幸について振り返ってみた。
2023年

いつもあなたはそこにいない

「いつもあなたはそこにいない。」僕は妻にいつもそう思われていた気がする。例えばいつもの定番のバラエティー番組を見ながらご飯を食べていてそれぞれ思ったことを言ったり冗談を言ったりしていている時間。たいていは妻が喋り、僕がそれに答える。ちゃんと会話をしているし、かみ合ってもいる。コミュニケーションは成り立っているので現実的に僕はそこにいるはずだった。
2023年

青いせせらぎをききながら

母が今日永眠した。朝、兄からの電話で起こされて知った。数日内には死んでしまうだろうと聞いていたので驚きはしなかった。すぐに施設まで駆けつけた。幸い霊安室に運ばれる前だったので最後のお別れが出来た。予想通り、泣くことはなかった。兄達も同様で、冷静に今後のことを考えていた。
2023年

最近通った医者の数と、菅原文太さんについて

最近行った医者の数が数知れない。人間ドックで腹部大動脈瘤が見つかったり、再検査でCTスキャンをしに行ってから色んな事が不安になってきた。兄に話したら多少医学の知識があるので腹部大動脈瘤があると脳にも動脈瘤ができている可能性があると言われ、また頸部に違和感もあったこともあり脳神経外科でも検査を受ける事にした。
2023年

母の危篤-川の流れのように-

今日、出社直前に母が危篤になったと兄から連絡があった。そのため、急遽仕事を休んで母の入院している施設まで駆けつけた。横浜から埼玉の春日部まで行くのに、2時間半かかったので心配だったが幸い母はまだ生きていた。着いた直後は意識も朦朧で今にも死にそうな状態だったが、酸素吸入を繰り返している内に回復してきてなんとか一命は取り留めた。
2023年

短編小説-カカ男の憂鬱-

ちょっと時期が早いですがバレンタインデー向けに以前に書いた小説です。溶かされて型に入れられるチョコレートになった気分でお読みください。(笑)
2023年

僕が先生と呼ばれていた頃

僕は大学を卒業してから1年だけ学習塾の先生をしていた。その理由は、前年の夏休みにカナダにホームステイをしていたことだった。カナダのトロントに母方の親戚がいて5週間くらい滞在をした。
2023年

母について、このブログについて

母が死に瀕している。末期の肝臓がんでもってあと余命一ヶ月。今はホスピスのようなところに入居しているが治療行為はほぼ行っていない。痛みを緩和する治療だけだ。いつ死んでしまうか解らないので、1時間に1回くらいはメールや留守電をチェックしている。何も連絡がなければ母がまだ生きていていて良かったと思う。
2023年

短編小説-雪壁のルール-(後編)

ある日、シナプスは意を決したように雪壁を上方に向かって掘り始めた。ある程度掘り進めた所で、ついに雪壁は砕け散り視界が開けた。そこには満天の星空があった。辺り一面には深く雪が降り積もっていたが、誰もそこを歩いた形跡はなかった。水蒸気の結晶が、万華鏡を覗き込んだ時のようにきらきらと空気中を漂い、遠くに湯煙が立っているのが見えた。
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