金縛り かなしばり | ねじまき柴犬のドッグブレス

不思議な体験-かなしばりについて-

2023年
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金縛りの特徴と対処法
入眠時または睡眠からの覚醒時に、数秒から数分間、体幹と手足を自由に動かすことができなくなる現象です。 就寝するときに不安や恐怖を感じ、苦痛を生じる特徴があります。 睡眠麻痺は幻覚を合併することがあります。 日本では、金縛りという別名がありますが、心霊現象ではありません。

20代後半の頃、僕は一人暮らしをしていたのだけれど、ある日の夜のこと、なかなか寝付けなくて、気がついたら急に体が動かなくなる時があった。一瞬「あれっ」と思ったけど当時はプールに行ったり、夜にジョギングしたりしていて、ちょっと運動しすぎた日は体が疲れて吊ってしまうような時があったので初めのうちはそのせいだと思っていたが、やがて「これはいつもと違うぞ」と思い始めた。なんとなく人の手の平のようなものが心臓の辺りにあり、軽く押さえつけられている感覚がり、そのうちに親指から小指の指圧のようなものまで感じとれるようになってきた。

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こういうことは初めてだったので少し驚いたけど、僕もまだ若くて体力にも自信があり、好奇心も強かったので、そのうちに消えるだろうと思いタカをくくっていた。それでも手の平の押す力はどんどん強くなり、呼吸が困難になってきていた。このままだと窒息するか心臓が止まるんじゃないか、そう思い本気で焦り始めた。この状況を打破するために何をしたらいいか解らなかったが、とりあえず声を出そう、そうすればきっと体も解放されるだろう、そう思った。ところが意に反して声を出すことすらできない。それでも必死で体を捻ったり足をジタバタしようとしているうちに、「おぎゃー」とか「うりゃー」とかいう声を発する事ができた。そして同時に手のひらの感覚も不思議なことに「ふっ」と消えた。

この現象が何だったのか振り返って考えてみたが、精神状態に起因として発生したものとはちょっと違うものだったんじゃないかと思っている。引用したように定義上は心霊現象ではないようだけど、その手の平には一種の感情のようなものが含まれているように感じた。悪意はない、それでも無邪気で乱暴な何か、例えば子供がいたずらするときの残酷さのような感情があった気がする。それ以上はうまく説明できない。ただ心霊現象とも断言はできないので、判断は保留にしている。何しろ不思議な体験だった。

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